自分がどう考えているかで行動が変わることを感じたこと
- hysbrmk114
- 2024年3月1日
- 読了時間: 4分
私は生まれつきろう者(聞こえない人)で、聾学校(耳の聞こえない子が行く学校)の高等部を卒業し、広島へ進学し体調不良をきっかけに中退し、地元の運送会社で障害者雇用という形でフルタイムで約4年〜5年勤めてました。与えられた仕事をきちんとこなすこれが大事。と思って日々業務をこなしてました。
例えば、ろう者(聞こえない人)私たちの場合で問題が多くあるのが、やはりコミュニケーションである。
見ても気づきにくい障害である。また、聴者(聞こえる人)たちは、耳でいろんな音を聞いて情報を掴むことができ、行動がスムーズにいきますが、ろう者(聞こえない人)たちは耳で音を聞くことができないために情報が正確に入らず、行動がスムーズにいかなかったり、また、口を見て読み取れるとはいえ、口を開けすぎると、50音の口の形が明確にならず、わかりづらくよみとれません。周りからの理解が得られなく苦しんだり、自分一人で抱え込みになりやすく、人間関係に悩むことが多いです。
私は、口話がわりと出来ているように、よく聴者から「聞こえる人」と思われています。それだからなのか、学生時代や職場でも「本当に聞こえないの?」と言われたり、なんで笑ってるのかわからないけど、白目でゲラゲラ笑われたり、障害者に対してバカにされるような発言を言われたりそういうことがたくさんありました。
例えば「障害年金もらえてええな。」
この発言されたときは、腹が立ちました。言い争いしても時間の無駄、お互いに疲れるだけ、そういったことからスルーしたほうが早いと思い、私はさらっと流しました。
仕事しながら、休みの日や仕事の後は、ボランティア活動として聴覚障害者団体の青年部の役員活動をしたり、別の聴者(聞こえる人)ばかりがいるボランティア活動団体の実行委員メンバーとしてイベント企画したり、地元の手話サークルで手話を教えたりしていました。
障害者を雇ってもらえるところは、まだ比較的になかなかないので、仕事があるだけでもありがたいと思い、運送会社の仕事を続けていくも、どこかで、このままその仕事を一生続けていいのか、、という気持ちもありました。
ボランティア活動や職場でも人間関係はあまりうまくいかず、このままの人生では自分を変えない限り続くだろう。そんな人生だと私は孤立になってしまうかもしれないと不安があり、何か学んで参考になるものがあれば…と思いました。それで変えられるなら、変えようと高松市内や広島、大阪、岡山、京都で開いている一般のコミュニケーション講座や、プレゼン講座などに参加し、自分と向き合ってきました。

ちなみにこれは、2014年の時にプレゼン講座で伝える方法のお勉強に参加したときです。
とはいえ、聞こえる人ばかりの中での講座を受けることに不安を感じていました。
なぜなら、
①聞こえない私が、聞こえる人ばかりの講座に参加して理解できるのだろうか…。
②聞こえる人と同じように、言葉の理解が難しい面があることから、お金を払ってまでついていけるのだろうか?
④参加者同士との交流ができるのだろうか…
というような不安があったからだ。
でも、よくかんがえるとその講師にとっても、私にとってもお互いに学ぶことはある。
100%完璧に解ろうとせず参加することで、自分にとって何かの気づきが発見できたらいいな。
手話通訳派遣が可能であることから、ないよりかはずっと良い。
そんな思考転換することで、自分がいいなと思った講座は、自分の学びとして積極的に参加できるようになり、不安が減りました。
それで、講座に参加してよかったと思うことが多く、「参加しなければよかった」と思うことは1つもありません。
おかげで私は、自分のことをより理解できるようになり、人間関係においても、色んな人たちとうまく関われるように変わりました。
自分はどうしたいか。これを考えて行動することで、変われると思ってます。


コメント