「前向きに働くとはどういうことなのか」ー葛藤と気づきを通して気づいたことー
- 克浩 白井
- 8 時間前
- 読了時間: 5分
「前向きに働くって、どういう状態なんだろう?」仕事に疲れたとき、やる気が出ないとき、そんなことを考えたことはありませんか?
これは、特別な立場でも、意識が高い話でもなく、一人の“働く人”として私が葛藤の中で気づいたことを書いてみました。
私が前職で働いていた頃と、今の考え方は本当に大きく変わったと思う。前職から今の会社に入って5年目くらいまでは、「いただいた給料で生活できればいい」という、いわば“自分の人生だけを考えた働き方”をしていました。仕事は生活のためで、それ以上でもそれ以下でもなかったのです。
一般的に雇われている立場であれば「できる範囲で済ませる」という考え方になることが多いと思います。でも、この頃から私の場合は少し違いました。
会社が目指す方向に向かって、娘としても・家族としても・社員としても、そしてお世話になっているお客様のためにも動きたいと思うようになったのです。“自分が選んだ道を正解にしていくために行動する”。そんな覚悟を持つようになりました。もちろんまだ道半ばですが、少しずつ前に進めている実感があります。
■ 価値観が変わっていった背景
明確な“きっかけ”があったというより、気づいたら考え方が変わっていったそんな感覚に近いかもしれません。
家族のこと、会社のこと、社長である父の存在、そして後継者がいないという現実。社長の思いを引き継いで会社を支えることが、本当に自分にできるのかそう考え続ける日々がありました。
3年前から毎週社長とミーティングを重ねながら悩み続けた結果、私は後継者候補を辞退しました。「自分のやりたいことを大切にしながら、会社員としてやっていく道を選ぼう」と思った矢先、会社にとって重要な経理業務を任されることになりました。
そのときのブログはこちら↓
その時に、ようやく腹が括れた気がします。もちろん、その中で私自身もたくさん葛藤しました。一般の社員として働く感覚と、家族が経営に携わっている立場の感覚は、やはり少し違う部分があるように感じています。その“間”にいるからこそ感じた悩みや迷いも、たくさんありました。
“自分の人生は自分で決めたらいい”という考え方は素晴らしいし、間違っているわけではありません。でも私は、自分の人生は自分だけのものではない、と家族がいて、仲間がいて、その人たちを大切にしたい気持ちがあったからです。
例えば、家族が病気をしてサポートが必要なとき、何も考えずに手を差し伸べるのはごく自然なこと。それは家庭環境や価値観によって違うかもしれませんが、私にとっては当たり前のことでした。
家族・会社・自分の人生そのすべてを総合的に考えるようになったのも、この頃からです。後で「もっとできたのに」と後悔したくなかったから。気づいた瞬間に行動すべきだと思ったからです。
■「ワークエンゲージメント」
これは、仕事に前向きに取り組めている状態のことです。この言葉を知ったとき、「たしかに、調子がいいときってこういう状態かもしれない」と感じました。逆に、前向きになれないと仕事がただの作業になってしまうこともあります。
では、どうすれば“前向きに仕事に取り組める状態”をつくれるのでしょうか?ここからは、私自身の経験も踏まえながら書きます。(※会社の経営状況や経営者が考える思考に関わらず、“社員一人としての視点”です)
1. 心理的安全性のある環境
失敗しても頭ごなしに否定されず、意見を言える環境だと、自然と前向きになれます。「ちょっと挑戦してみようかな」という気持ちが生まれやすくなります。
2. 自分の仕事が誰かの役に立っていると実感できること
「ありがとう」と言われた瞬間、不思議と疲れが吹き飛びます。誰かの助けになっていると感じられることは、やりがいにつながります。
3. 自分の強みを生かせる場面があること
得意なことを活かせたとき、人は自然と集中できます。強みを発揮できた日は、「今日はいい仕事ができた」と充実になる感覚になります。
4. 職場の人間関係が良好であること
シンプルですが、これが本当に大きい。「助かったよ」「ありがとう」といった言葉が行き交う職場は、働きたいと思える空気があります。
■小さな工夫でもワークエンゲージメントは高まる
朝のルーティンを整える
小さな達成感を積み重ねる
自分の感情を言葉にしてみる
ねぎらう習慣をつくる
こうした少しの行動でも、「仕事って意外と楽しいかも」と感じられることがあります。私はランニングが好きで、朝ランをすると、朝の空気を切って走る感覚がとても心地よく、頭もすっと軽くなり、“今日もがんばっていこう”という気持ちになれます。
私が感じている「前向きに働く」というのは、無理に頑張ることでも、常にやる気満々でいることでもありません。自分が置かれている立場を受け止め、その中で、自分の心が納得し、どんな状況でも面白いと感じられることだと思っています。
もし最近ちょっと疲れているな…と感じていたら、仕事をほんの少しだけ見つめ直す時間をつくってみるのも良いかもしれません。
ここを読んでくださっている皆さんの、少しでも前向きになれるきっかけになれたら嬉しいです。



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