聞こえないからといってマイナスなことばかりじゃない。
- hysbrmk114
- 2024年2月15日
- 読了時間: 3分
私は生まれつき、ろう者(耳が聞こえない人)であります。中学、高校、高校卒業したばかりのときに一時的に補聴器を付けても、聞こえなくなったときがありました。理由はわからないけど、そのときは、ストレスや精神的に参っていたのでその影響が考えられると思います。
あのときは、どうしたらいいの?と不安がよぎり、学校まで電車通学だった私は初めて恐怖を感じました。
後ろから自転車がきたり、車が来たりしたことに気づけず、気づいたら事故に遭いそうになったこともあり、とても怖かったです。母親に「もう怖い!電車で行きたくない」と言ったことがあったり、周りをキョロキョロして、落ち着かなかったことを覚えています。
ドクターからは、人工内耳手術も視野に入れて、検討してみては?と勧められました。
人工内耳ができるかどうか色々な検査をしたら、人工内耳ができる条件が整ってなく、人工内耳は不可能ということがわかったのです。
聴力は段々に回復したけど、それもほんの少しだけでした。右耳は聴力回復せず、左耳だけ補聴器をつけると僅かに聞こえていたので、口を見ながら同時に音を聞くことができ、左耳だけが頼りでした。音が聞こえるといっても、言葉としての音を聞くことは難しいですが、日常生活の中での音に気づくだけでも安心感がありました。なので、大した不便を感じることなく過ごせられました。

ところが、2019年10月上旬に、左耳に補聴器をつけると音が入らなくなりました。
補聴器の電池を変えてみたり、補聴器の調子が悪いのかなと思い見てもらうも、異常なしでした。これは明らかにおかしい。
音が入らなくなって2日後に、病院に行き検査をしてみると、とうとう完全に聴力が落ちてダメになったことがわかりました。
中学、高校時代に一時的に聞こえない時があったこともあり、不思議なことにあまり大きなショックはありませんでした。「また、聞こえなくなったのか。」という程度の気持ちになりました。
ドクターからは、これまでに悪かったり、回復したりと繰り返ししているので、もう回復見込みはないかもしれないと言われました。今回の聴力が失った原因は、ドクターもわからないのです。
そこで、もう覚悟ができて、これから私自身が生きやすいように変えていかないといけないとそう思いました。
あれから8ヶ月ほど経っていますが、聴力は未だに戻らず今に至ってます。
不便に感じることはありますが、情報が入らないからといって、周りから入る情報をまつ。のではなく、自分から情報を掴んでいくことも大事だと思って聞いたり、周辺を気にかけながら行動しています。しかし、できることは限られるので、周りの協力も必要だと感じています。
だけど不便に感じるのは、こればかりではありません。両耳とも聞こえない状況の中、聞こえないからこそ、物事に対して意識して行動しよう!と思えたり、困ったときに助けてほしいという勇気を持ち言えるようになったり、プラスなことがいっぱいあります。
将来的に、聴力が回復できるかどうかは何とも言えず、分からないけど今できることを精一杯やりながら、日々いろんなことを学んで過ごしていくことが大事と思っています。


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