人と比べてしまう自分を、責めなくていい|情報の差から考えるコミュニケーションと自己肯定感
- 25 分前
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人と比べてしまって、落ち込んだり、自分を責めてしまったりすることはありませんか。自己肯定感が下がっているときほど、周りと自分を比べて苦しくなるものです。
「なんであの人は、あんなにスムーズにできるんだろう」「同じ場所にいるのに、自分だけ遅れている気がする」私自身、そんなふうに感じてきた場面が何度もありました。
◾️ 同じ場にいても、同じ情報を受け取っているわけじゃない
私は耳が聞こえません。そのため、会話や集団でのコミュニケーションの場では、どうしても情報の量や質に差が生まれることがあります。
たとえば、会議や集まりの場。話の流れを追っているつもりでも、気づいたら話題が変わっていたり、みんなが笑っている理由がわからなかったりすることがあります。
表情や雰囲気、その場の空気感から「たぶんこういうことかな」と想像して行動する。でも後から、「そういう意味じゃなかったよ」と言われて、はっとする。
そのたびに、「なんで自分はうまくできないんだろう」「みんなは普通にできているのに」と、人と比べてしまう自分がいました。
◾️ 比べていた相手は、本当に同じ条件だった?
でもあるとき、ふと気づいたことがあります。それは、同じ場所にいても、受け取っている情報は同じではないということ。
聞こえる人は、何気ない雑談、声のトーン、間の取り方、その場の空気感まで含めて、多くの情報を無意識に受け取っています。
一方で私は、見える情報や限られた手がかりをもとに、必死に状況を理解しようとしてきました。それなのに、同じ基準で人と比べて「自分はできていない」と判断していました。
これは、聞こえる・聞こえないに関係なく、多くの人が無意識にやってしまっていることかもしれません。
◾️ 比較をやめる、ではなく「比べる軸」を変える
人と比べてしまうこと自体を、完全になくすのは難しいと思います。なぜなら、私たちは誰でも「自分の理解は合っているだろうか」「これで大丈夫だろうか」と確認したくなるからです。
でも、誰と、何を基準に比べるかは変えられます。私は、「聞こえる人と同じようにできるか」ではなく、「情報が限られた中で、どう工夫してきたか」に目を向けるようになりました。
・どう伝えれば誤解が少なくなるか
・わからないとき、どう確認するか
・自分の気持ちを、どう整理して言葉にするか
そうやって積み重ねてきた経験は、決して劣っている部分ではなく、コミュニケーションと真剣に向き合ってきた証だったのだと思います。
◾️ これは、聞こえる・聞こえないに関係ない話
この話は、聞こえない人だけのものではありません。
聞こえる人でも、
・空気を読みすぎて疲れてしまう
・言いたいことがうまく伝えられない
・人と比べて自信をなくしてしまう
そんな経験をしたことがある人は多いはずです。
私たちはみんな、それぞれ違う条件、違う前提、違う情報量の中で人と関わり、コミュニケーションをしています。
だからこそ、人と比べてしまう自分を、責めなくていい。まずは、「そう感じたんだね」と、自分自身に声をかけてあげてほしいなと思います。
◾️ コミュニケーションは、才能じゃなく「整理できるもの」
私はこれまで、手話やコーチングを通して「どう伝えるか」「どう受け取るか」を考え続けてきました。
手話や筆談は、どちらも目で受け取るコミュニケーション。だからこそ、自分の気持ちや考えを整理する力が自然と身についていきます。
・うまく話せない
・伝わらないと感じる
・人と比べて苦しくなる
そんなとき、一人で抱え込まず、言葉を整理するだけで見え方が変わることもあります。
必要な人には、手話やコミュニケーションを土台にしたコーチングの時間も用意しています。
◾️ 人と比べてしまう自分を、責めなくていい
それは、ちゃんと人と向き合ってきた証だから。
この文章が、誰かが少し肩の力を抜いて、自分を大切にするきっかけになったら嬉しいです。



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