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サロマ湖ウルトラマラソン50km挑戦記/出会いと学びがあった北海道遠征✈️

サロマ湖ウルトラマラソン50kmに出場するため、北海道・北見方面へ遠征してきました。


サロマ湖周辺は、スタート・ゴール地点ともに交通の便が少なく、車があった方が便利です。


しかし私は運転免許を持っていないため、個人での移動が難しく、ツアーを申し込みました。

結果的に、ツアーの方が個人で行くよりも費用が安いことも分かり、良いツアーだったと思います。




アクシデント(関門アウト)


6月27日(金)は仕事を終えてそのまま大阪へ向かい、伊丹空港近くで前泊。翌28日(土)の朝8時の便で新千歳空港へ飛び、そこからツアーバスで5時間かけて北見に移動するという長旅でした。広大な北海道の自然を眺めながらの移動は、とてもよかったです。



バスは途中2回の休憩を挟みながらの移動でした。大会当日は朝6時半に朝食をとり、7時半にホテルを出発。スタート地点へ向かいました。





スタート時にはすでに気温が30度近くまで上昇して、走り始めると30℃。この暑さがペース維持を困難にしました。今回は脚の状態がかなり良かったにも関わらず、その結果、10kmの関門で無念のタイムオーバー。まさかの3秒差でアウトという悔しい幕切れとなりました。


暑い中での練習(ロードで走ったり、補給、補食すべて)を試しながら積み上げてきましたが、過酷なウルトラの環境の中では、まだまだ自分の力不足を実感しました。日頃の練習においてもそうですが、少しの不調で練習を休んでしまう甘さが過去にもありました。強くなりたいなら、もっと自分の課題から逃げずに立ち向かい、その覚悟を持たなければ、強くなれないと感じました。この大会は、まさに自分自身と向き合う場所でもありました。


「仕事が忙しいから」「疲れているから」と言い訳をして、練習を疎かにしてきた過去、そして体調管理、疲労回復、食事、睡眠などレースに向けたコンディションづくりなどさまざまな自分の調整力がまだ足りないというのを感じさせられました。



国境を越えたランナーとの交流


関門で足止めを食らっていると、私の前を走っていた台湾人ランナーから「ここ数年前からよく大会で見かけるよ。」と声をかけられました。私が着ていた3年前の富士五湖マラソンTシャツがきっかけで、お互いに過去のいくつかの大会に参加していたことが判明。


富士五湖ウルトラマラソンでは3年前、今年と2回も私を見かけたらしい。(私そんなに目立つ?)お互い話すタイミングがなかったものの、ようやく話ができ、話が盛り上がりました。彼女は台湾語で話してきましたが、翻訳アプリを使いながら非言語コミュニケーションも交えることで、意思疎通が問題なくできました。


改めて、「話したい、伝えたい」という気持ちが相手に伝わることの重要性を実感しました。


ゴール後のひととき


関門アウトのため収容車でゴール地点へ戻り、お昼は大会で配られた食事券を使って「塩ホタテ焼きそば」を食べました。塩加減もちょうど良く、ホタテの旨みがぎゅっと詰まっていてとても美味しかったです。



各地から集まったツアーバスが並び、ランナーたちがそれぞれの方面へと戻っていきました。私は北見のホテルに戻るバスに乗車し、帰りました。




新たな出会いとホテル周辺の散歩


10kmしか走れなかったものの、夕方はホテル周辺の散歩し、北海道の自然や空気を満喫しました。朝の散歩はとても気持ちがよく、心身ともにリフレッシュできました。


6/30帰りの道中では、今回のツアーで知り合った大阪のランナーと飛行機の座席も隣で、新大阪駅までご一緒してくれてずっと話してました。共通点が多く、話が尽きないほど盛り上がり、今度ご一緒に練習する約束もしました。いい刺激をいただきました!


新大阪からは新幹線で帰り岡山で泊まり、7/1翌朝5時半の始発で帰ってきてそのまま、仕事へ向かいました。たった10キロしか走ってなく、「何しに北海道へ行ったんだ」と思うかもしれませんが、今回の旅はマラソン以上に貴重な出会いと今後の教訓になり、いい経験ができました。北海道に行くまで少しソワソワしましたが、走りにわざわざ北海道まで行かせてくれた家族には本当に感謝。


今回の経験を活かし、しばらくは基本的な走力を磨きながら、ウルトラに耐える脚作り、精神力を鍛えていけるようレベルアップに励んでいきたいと思います!



聴覚の壁と安心できたサポートについて


聴覚にハンディのある私にとって、団体行動には「情報が途切れなく正しく届かないのではないか」という不安が常につきまといます。ですので、普段はあまり団体での行動を好まないのですが、今回はツアースタッフの方がアナウンス内容を事前に教えてくださるなど、とてもに親切にご対応くださり、安心して参加することができました。


「この先は観光地としても人気のあるスキー場です。ぜひご覧くださいね」「ここは中学校です」「1時間半は休憩がないので、今のうちにトイレを済ませてください」といった案内も、一つひとつ丁寧に伝えてくださり、聞こえにくい人にも配慮された対応に感心しました。


聞こえる・聞こえないに関係なく、すべての参加者にきちんと情報を届けようとする姿勢はとてもありがたく、「このツアーなら信頼できる」と感じました。そうした配慮が「特別なこと」ではなく、人として自然にできる社会になれば素敵だなと思います。もちろん、現実はそう簡単ではないかもしれませんが、それでも一人ひとりが「自分にできること」を少しずつ実践することで、相手のためになるだけでなく、自分自身の心も豊かになっていくのだと改めて感じました。もしまたサロマ湖を訪れる機会があれば、ぜひ同じツアーを利用したいと思います。


また、JALの飛行機では、筆談でのやり取りに対応していただけるなど、細やかな心配りが感じられました。「お客様に喜んでいただきたく」という気持ちが伝わる接客に、私自身、仕事をするうえでの姿勢として見習いたいと感じました。




おわりに


今回は団体ツアーで行ったので観光もせずに走ってすぐ帰ってきましたが、いい思い出になりました。また、30度超える猛暑の中で、スタッフさんや、ボランティアのみなさんありがとうございました。もう一度やり直しし、また、必ずサロマに戻り、再挑戦します。

そう強く心に刻んだ大会でした。


 
 
 

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