コミュニケーションのズレって、こんなにも起きる。〜ろう者との「あるある」な体験から〜
- 克浩 白井
- 9月17日
- 読了時間: 2分
今日は、私がこれまでに経験した「ろう者(聞こえない人)同士とのコミュニケーションでのズレ」についてお話ししたいと思います。
日常の中で、「えっ、そんなふうに受け取ってたの!?」という場面に出くわすことがありますよね。特に、ろう者(聞こえない人)とのやり取りでは、言葉の表現や捉え方の違いがあることを感しています。
■「8時10分前に集合してください」が伝わらなかった理由
ある日、イベントに向けて、みんなにこう伝えました。「明日は、8時10分前に集合してください」。
翌日、集合時間になってみると、人の集まり方がバラバラでした。あるグループは7時50分に集まり、別のグループは8時を過ぎてからやってきたのです。何が起きたのか…?
理由を聞いてみると、なんと「8時10分前」を「8時10分になる“前”=8時ちょっと前」と解釈していた人がいたんです。私は「8時より10分前=7時50分」と伝えたつもりでしたが、聞いた側にとっては違う意味に聞こえていたんですね。
こういうことって、案外よくあります。このときは、「集合は8時からなので、7時50分に来てください」と明確に伝えればよかったと反省しました。
■「当たり前」が当たり前じゃないことに気づく
私はこの経験から、「言葉って、こんなにも人によって捉え方が違うんだ」ということに改めて気づかされました。「これくらい伝わるだろう」「きっと理解しているはず」――そんな思い込みが、コミュニケーションのズレを生む原因だったんです。
相手の受け取り方を責めるよりも、「どう伝えたら確実に伝わるか」を意識することの大切さを学びました。
■「自分が正しい」より「互いの認識をすり合わせる」
誰しも、「自分の言ってることは正しい」と思い込みがちです。でも、その前に一度立ち止まって、「相手と本当に同じ認識でいるか?」を確認するだけで、多くのトラブルは防げるかもしれません。
ろう者(聞こえない人)とのやり取りに限らず、職場でも家庭でも、こうした小さなズレが起こります。だからこそ、「正確に、具体的に伝える力」って大事です。
■「正確に、具体的に伝える力」は鍛えられる
ではこの力は習得することが可能なのでしょうか?答えは「イエス」です。対話を重ね、意識することを習慣化することで、少しずつ培われます。みらいサロンのコーチングでも訓練が可能ですので、ぜひご相談ください。
最後に
コミュニケーションのズレは、誰にでも起こりうることです。大切なのは、「伝えたつもり」にならずに、「伝わっているか」を確かめる姿勢。この体験が、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。



コメント