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「書いて伝える」だけでは足りない? コミュニケーションのコツ

更新日:5月29日

この記事では、ろう者の方とのコミュニケーションについて、「文字で伝えたのにうまく伝わらなかった…」と感じたことがある方に向けて、少しでもお役に立てればと思っています。


「手話ができないけど、文字で書けば問題なく伝わる」と思っていませんか?確かに、文字にすることで伝えられる場合もあります。しかし、それだけでは十分に意思疎通ができないことも多いのです。

その理由を、もう少し詳しく見ていきましょう。


ろう者と聴者、そして「言語の違い」

私たち、聞こえる人(聴者)は、生まれつき「日本語」を第一言語として育ちます。第二言語として手話を学んだとしても、ろう者に伝わりづらいことがあるのは、いくつかの理由があります。


  1. 言語そのものが違う

    手話は日本語と同じ「言語」ですが、文法や表現方法がまったく異なります。そのため、日本語の文法をそのまま手話に置き換えると、不自然になり、伝わりづらくなります。


  2. 個人差が大きい

    ろう者と一口に言っても、経験や学び、考え方などによって、理解の仕方や伝え方に違いがあります。文字で書いたとしても、その内容や書き方次第で伝わるかどうかは相手によります。



筆談をもっと活用するために

筆談は、ろう者の方と意思疎通するための大切な方法の一つです。ただし、「書けば伝わる」というものではありません。


例えば:

  • シンプルで分かりやすい言葉を選ぶ

  • 相手の表情や反応を見ながら言葉を調整する

  • 書いた内容が相手にとって理解しやすいかを考える


こうした工夫を加えることで、筆談の効果が大きく高まります。


聴者とろう者の「情報のギャップ」

聞こえる人は、日常的に音を通して自然に多くの情報を得ています。一方で、聞こえない人にはその情報が届かず、そのギャップが誤解を生む原因になることもあります。


例えば:

  • 言葉の背景やニュアンスを想像するのが難しい

  • 日本語文法を十分に習得できていない場合、文章に違和感が生じる

  • 誤解や食い違いが起きやすい


「違い」を理解することで見えてくること

ろう者と聴者の違いについて、どれだけ理解していますか?「理解しているつもり」になっていないでしょうか?


お互いの違いを知り、理解を深めることで、コミュニケーションの質は大きく向上します。その結果、お互いにとって心地よい関係が築けるはずです。


最後に

この記事が、ろう者とのコミュニケーションを考えるきっかけになれば幸いです。

あなたも、少しずつ「違い」を知り、一歩ずつ理解を深めてみませんか?もし、「もっと伝わる方法を知りたい」「自分の表現を工夫してみたい」と思ったら、ぜひお気軽にご相談ください。一緒に、伝わるコミュニケーションについて考えていきましょう。

 
 
 

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