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高校受験失敗したけど、それがあってこそ。

私は、生まれつきろう者で耳が聞こえないけど地元の保育園、幼稚園、小学校(小3)に通いました。

先生の言っていることがわからず、授業についていけず、これから学年が上がるにつれて勉強の内容が難しくなるし、将来のことを考え小4で聾学校(聞こえない子たちが行く学校)に転校しました。


聾学校では、基本学年に一クラスしかありません。人数は、1人〜7人で学年によってバラバラです。

私のクラスは、小4〜小6は、4人(そのうち1人は別々でした。)中1〜中3は、6人(そのうち1人は別々でした。)高1〜高3は、7人(そのうち1人は別々でした。)

それで、限られた狭い世界の中で、人数が少ない中での学校生活を過ごしてきました。


また聾学校では、生徒たちに合ったスピードで授業を進めるため、小4で転校したにも関わらず(算数・数学)は、中3までは学年1つ下のレベルで授業を受けました。

つまり、学年は中2であっても(数学は)中1の数学を習ってました。高校生になると中3の数学を習らわずに、いきなり高校の数学を習いました。さっぱりわかりませんでした。成績も他の教科と比べてめちゃくちゃ悪かったです。なので学年と同じレベルに近づけようと家庭教師をつけたりしました。


中3の時に進路で私は、聾学校の中にある高等部に進むか、普通の高校に進むか迷いました。


なぜなら普通の高校で、聾学校では経験出来ないような、沢山の経験をしたかったから。

でも、聞こえない生徒たちに合わせた方法で授業を進めることによって、聞こえない私にとっては合っている。だけど、やっぱり聞こえる中での学校生活も将来の自分のためにもなるし、経験したい。というジレンマがありました。


しかし、そんな学力レベルだった私が、普通の高校に行っても授業はついていけるはずがない。担任からも、「今のレベルでは行けるはずがない。行けたとしても、授業では苦労するかもしれないから諦めなさい」とも言われました。


とりあえず、高校受験を経験させていただこうと、ダメ元で私立高校の受験を受けました。結果は落ちましたが、受けたことで高校の雰囲気や、グループでおこなった面接で、面接官とのどれくらいのコミュニケーションが取れるか、本当に集団行動ができるかそんなあたりを自分の目で見たり、感じたりすることができ、そういう意味では受けてよかったです。高校は結局、聾学校の中にある高等部に進みました。


社会人になり、改めて「高校受験失敗」があったからこそ、どんなことにもチャレンジしてみる。それを活かせることができました。


それは、27歳の時に自分を変えようとコーチングを学び、認定コーチとなるために試験を受けたことです。しかしながら不合格で、2度目のチャレンジで筆記・面接も合格することができました。


現実的と理想的のバランスも、もちろん大事だけど、それを踏まえて「自分はどうしたいか」これがまず大事だと思います。行動することで、見えてくるものが出てくるかもしれません。

 
 
 

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